パンク系衣装とかにチェーンを使いたい方への記事です!
前半はチェーン実装方法をざっくりまとめました。
後半はポリゴン減らしとか泥臭いことも書いてあります!
1. 3つのチェーン実装方法
知る限り、チェーンを実装する方法は下記の 3つあります。
結論から書くと 3.Cの『アドオン(ジオメトリノード使用)』を使うのが一番良いと思います。
ただし、3.A の方法はポリゴンを極めて少なくすることができるので、負荷の観点ではもっとも優れます。
※3.B, 3.C の方法でチェーンを作った場合、ポリゴン数が多くなりがちです。
実装方法 | メリット | デメリット | 適したサイズ | ポリ数 | |
---|---|---|---|---|---|
1.A | 板ポリ & 透過マテリアル | シンプル | 小サイズ限定 | 小 | 極めて少ない |
2.B | 配列 | アドオンなしで実装できる | 細かい調整が面倒 | 中・大 | 多くなりがち |
2.C | アドオン(ジオメトリノード使用) | 細かい調整が簡単 | 調整パラメータが多いのでとっつき悪いかも | 中・大 | 多くなりがち |
1.A 板ポリ & 透過マテリアル
ポリゴンでチェーンを作らず、透過テクスチャを使ってチェーンっぽく見せる方法。
小さいチェーンであれば、見た目は殆ど変わりません。
ポリゴン数を抑えることができるのでおすすめです。
実装は、ざっくり下記の手順になります
- チェーン描画したい範囲に板ポリを配置
- UVを展開して、チェーンリングを書き込む
- メッシュにマテリアル設定に透過描画できるシェーダーで 2を設定する
実装を詳しく知りたい方はこちらを見てみてください。
シェーダーは liltoon を使っているので、あらかじめインポートをしておいてください。
2.B 配列
チェーンリングを配列モディファイアで配置する方法。
1.C のジオメトリノード式アドオンが使えない場合、この方法で実装するのが一般的だと思っています。
実装方法は下記サイトに詳しく書いてあったのでそちらを参照してください!
3.C ジオメトリノード(アドオン)
現状、ジオメトリノードを使ったチェーン生成アドオンを使うのがベターだと思います。
ジオメトリノードは、ざっくり言うと『Blender 3.0 以上で使える、プログラムでモデリングする機能』です。
オススメのアドオンは、Booth で公開されている Chain Generator です。
詳細に書かれた使い方ドキュメントもあるので、初めての方でも安心です!
こんなに至れり尽くせりなのに、フリーなのがおかしいレベルです!
2. ポリゴン数を減らす
チェーンをポリゴンで作った場合、ポリゴン数が多くなりがちです。
下記の工夫でポリゴン数を低減できます。
見栄え的に許される範囲で調整してみてください!
※チェーンは Chain Generator を使って作っています。
工夫 | ポリゴン数(参考) | |
---|---|---|
2.1 | 基本形(工夫なし) | 4576 |
2.2 | 断面を三角にする | 3432 |
2.3 | 間隔をギリギリまで広げる | 4352 |
2.4 | チェーンを大きくする | 3072 |
2.5 | チェーンリングを横長にする | 3552 |
2.6 | 上記すべて | 1728 |
2.1 工夫なしの基本形 (△4576)
2.2 断面を三角形にする(△3432)
チェーンっぽい形で一番ポリ数が少ないのはこの形だと思います。
2.3 チェーン間隔をギリギリまで広げる(△4352)
2.4 チェーンを大きくする(△3072)
2.5 チェーンリングを横長にする(△3552)
2.6 全部(△1728)
いじょ!
参考になれば幸いです!!
参考 私が使っているチェーンアドオン
チェーンパーツがたくさん用意されているので便利です。
※このアドオンでメッシュ化する際は、ジオメトリノードの下記のように修正する必要があります!
ご留意を!